半年で100人以上が殺到!“他とは違う”採用の伝え方とは?

「希望の部署に配属されなかった…」
「せっかく入社したのに、やりたいことができない…」

そんな“配属ガチャ”によるミスマッチが、近年、若手求職者のあいだで大きな問題になっています。

でも実は──
この「配属ガチャ」というネガティブな現象に“逆張り”したことで、半年間で100人を超える応募を集めた企業があるのです。

今回はその事例と、どうメッセージを作っていったのかを解説します。


◆「配属ガチャ」とは何か?

まず前提として、「配属ガチャ」とは何なのか?

これは主に新卒採用の現場で起きるもので、
入社後に「どの部署に配属されるかわからない」という、いわば運任せな人事配置のことを言います。

たとえば、マーケティングをやりたくて入社したのに、営業に配属されてしまう…。
人によっては、最初の配属が原因で早期離職してしまうこともあるほどです。

この「配属ガチャ問題」、最近ではメディアでも頻繁に取り上げられるようになり、
特に若い求職者の間で敏感なテーマになっています。


◆そこで登場した“逆張り採用メッセージ”

この問題にいち早く目をつけたのが、ある中堅企業。

彼らが打ち出したメッセージは、こうでした。

つまり、「ウチは配属ガチャ、やりません」と堂々と宣言したのです。

この逆張りの姿勢が見事に刺さり、なんと半年で100人以上の応募を集めるという結果に。


◆なぜ刺さったのか? 成功の理由

ポイントはひとつ。
「求職者が感じている“不安”を、真っ向から否定したメッセージ」だったからです。

求職者は、入社前にたくさんの不安を抱えています。

  • やりたいことができるのか?
  • どんな環境で働けるのか?
  • 長く働ける場所か?

なかでも「配属ガチャ」は、“やりたい仕事ができないかもしれない”という大きな不安要素。

この企業は、その不安を明確に捉え、それを解消するメッセージを発信したことで、多くの共感と応募を獲得することに成功したのです。


◆あなたの会社でもできる!実践ステップ

この手法は、どの業界・業種にも応用可能です。
大事なのは、次の2ステップ。


✅ ステップ1:求職者の不安・不満をリサーチする

・業界に対してどんな不安を感じているか?
・過去の職場でどんな不満があったか?
・今、何を不安に感じて転職を検討しているのか?

口コミサイトや転職掲示板、面接での質問などからヒントを得ることができます。


✅ ステップ2:その“不安”を否定できるメッセージを作る

「うちは、あなたのその不安、感じさせませんよ」
という姿勢を言葉にして、採用LPや求人広告に打ち出していきましょう。

誰もが言っていることではなく、「あえてそこに触れる」ことが大切です。


◆まとめ

採用メッセージは、“求職者の本音”にどれだけ寄り添えるかで、反応が変わります。

この事例のように、
「世の中で広がっている不安」を逆手に取って、
安心感のあるメッセージを発信することで、
大手に負けない反応を取ることが可能です。

採用に悩んでいるなら、まずは求職者の「不安」に耳を傾けてみてください。
そこから、次の応募が生まれるはずです。