家族経営の小さな工務店でも即採用!理想の人材を引き寄せる求人票の書き方

「何回求人出しても応募が来ない…」
そんな悩みを持つ小さな会社って、本当に多いです。
今回紹介するのは、社長・事務・職人・営業の4人だけで運営している家族経営の小さな工務店。
業績が伸び、「そろそろ人を採りたい!」と本格的に採用活動をスタートしました。
しかし──
何度求人票を出しても、応募はゼロ。
面接どころか、問い合わせすら来ない。
「やっぱりウチみたいな小さな会社じゃ、人は来ないのかな…」
そう諦めかけたとき、ある“気づき”を得て求人票を作り直したところ、なんとすぐに理想の人材と出会えたのです。
この成功の裏には、
小さな会社がよくやってしまう「ある落とし穴」がありました。
小さな会社がやりがちな「スーパーマン症候群」
少人数の会社ほど、こんな求人を書いてしまいがちです。
「営業もできて大工もできる職人さん募集」
気持ちはわかります。
人が少ないから、いろんな仕事をやってほしい。
でも、ここに大きな問題があります。
- 大工さんは基本的に職人気質。営業は苦手な人が多い
- 営業マンは現場の技術を持っていない
- どちらも高レベルでできる人は…ほぼ独立して自分の会社を経営している
つまり、“なんでもできる人材”はほぼ存在しない。
存在しても、あなたの会社には来ません。
じゃあどうするか?
スキルだけじゃなく「価値観」を採用せよ
ここで大切なのは、
✅ 絶対に譲れないスキル(=今すぐ必要なこと)
✅ 後から育てられる価値観・人間性(=将来の伸びしろ)
この2つをちゃんと分けて考えることです。
スキルは教えれば伸びます。
でも人間性や価値観は、ほぼ変えることができません。
求人票の「言い方」を変えただけで応募が来た!
この工務店が行ったのは、たった一つ。
求人票の表現を変えたこと。
Before
「営業もできて大工もできる職人さん募集」
After
「お客さんの笑顔を見るのが何よりもたまらなくやりがいを感じる大工さん募集」
どうでしょう?
後者の方が「この会社、なんか良さそう」と感じませんか?
この一文には、
✅ 必須スキル=大工(明確)
✅ 求める価値観=顧客志向(共感を引き出す)
がしっかり含まれています。
結果…理想の人材が来た!
実際に応募してきたのは、
「自分が建てた家で、お客さんが喜ぶ姿を見るのが大好き!」という大工さん。
この人は、現場仕事をこなしながら、
見学会での案内やかんたんな接客も自然と手伝ってくれるようになりました。
まさに工務店が求めていた人材そのもの。
「多能工を求める」のではなく、
「価値観が合う人に来てもらう」ことで、結果的に幅広く活躍してくれるようになったのです。
この方法、他の業種にも使えます。
実はこの考え方、工務店だけの話じゃありません。
✅ IT会社
「お客様の業務効率化に貢献することに情熱を感じるプログラマー募集」
✅ 美容院
「お客様の人生の特別な瞬間を演出したいスタイリスト募集」
✅ 飲食店
「地域の人々の笑顔と健康を料理で支えたい調理師募集」
技術+価値観の組み合わせが最強なんです。
小さな会社の採用がうまくいく“3つのステップ”
では、あなたの会社でも同じ方法を使うには?
✅ ステップ1
絶対に譲れない「必須スキル」を1つだけ決める
✅ ステップ2
将来的に任せたい業務に必要な「価値観・考え方」を言語化する
✅ ステップ3
「スキル+価値観」をセットにして求人メッセージを書く
この3つだけで、求人票の“質”は激変します。
最後に
「人が来ない」のではなく、
「あなたの魅力が伝わっていないだけ」かもしれません。
小さな会社ほど、
“響く求人票”を書けば勝てる。
もしあなたが今、
「応募が来ない」と悩んでいるなら――
それはチャンスです。
伝え方を変えるだけで、状況は一気に変わります。
「うちの会社に合う人と出会いたい!」
そう思ったら、まずは求人票を見直してみませんか?

